塾選びのポイント

バイトの学生が多い家庭教師 その選び方とは?


■バイトの学生が多い家庭教師 その選び方とは?

家庭教師の先生としてバイトをしている学生はたくさんいます。塾選びのひとつとして、家庭教師は主流のひとつであり、テレビCMなどの広告を打ち出している会社もありますので、日常の中で一度は、「家庭教師も良いのかしら」と考えたことがある方も多いかもしれません。検討する中で欠かせないひとつの要素が、先生選びです。そこで今回は、家庭教師の先生の選び方についてご紹介します。

■高学歴の学生の先生が良いのでしょうか?

まず何を基準に「高学歴」と判断するかは人それぞれだと思います。
そこでここでは、高校であれば寝屋川高校以上(偏差値61)、また大学であれば、国公立大学または関関同立などの難関私大の方を高学歴と位置づけます。

結論から言いますと、学歴だけで先生を選ばない方が良いです。

  1. ①指導能力と、学歴は必ずしも比例しない
  2. ②子どもとの相性がある

①指導能力と、学歴は必ずしも比例しない

「名選手、名監督にあらず」という言い回しがスポーツにあります。これは、スポーツ選手個人としての能力が優れていても、必ずしも他者の選手育成に優れているわけではないという例えです。
これは勉強の指導にも当てはまります。高学歴の人は世の中にたくさんいますが、だからと言ってすべての人が他者の指導に長けているとは限りません。
極端な話、「高学歴=良い先生」が絶対的に成り立つのであれば、「高学歴でない=悪い先生」となります。これではただの偏見になってしまいます。

②子どもとの相性がある

まず単純な意味で、人間には生理的に合わないということがありえます。これは理屈ではなく仕方のない側面があります。

次に、子どもが目標としている成績と、先生との学歴に相性が存在します。それについては、次の項目で述べていきます。

■では、学歴は気にしなくてよいのでしょうか?

学歴が関係してくるところは、子どもの志望校や、目標とする成績に、その先生の学力が見合っているかどうかです。学歴はその指標でしかありません。当然の話ではありますが、例えば寝屋川高校を志望しているのに、先生がその学校のレベルの問題が解けないようだと話になりません。

よって、「高学歴の先生が良い」のではなく、「子どもが目標とするところに応じて、先生の学歴を参考にすると良い」です。

例えば、子どもが中学校の授業についていけてない場合を仮定します。定期テストで言えば、学校の平均点に全く満たない状況です。正直、先生が高学歴でなくても、十分質の高い指導をすることは可能です。

逆に、先生の学歴と子どもの学力ギャップが大きい場合、起こりうる弊害があります。

■先生と子どもとの間で起こりうる弊害とは?

  1. ①指導(説明)のしかたに子どもがついていけない。
  2. ②子どもの能力以上のことを押しつけてしまう。
  3. ③先生が子どもを見下したような態度を取ってしまう。

①指導(説明)のしかたに子どもがついていけない。

英語で簡単な例を挙げてみます

例文:I studied English yesterday.

  • 先生「この英文の時制は何ですか?」
  • 子ども「時制って何?」
  • 先生「時の概念を表すものだよ」
  • 子ども「概念って?」
  • 先生「概念っていうのはね・・・」
  • 子供「・・・」

問いの言葉の意味が分からないパターンです。たったこれだけも、指導効率の低下を生んでしまいます。更に悪循環なことに、これにより子どもは「英語って難しい」というマイナスイメージを持ってしまい、ますます勉強が嫌いになってしまう可能性があります。

先生にとって「時制」という言葉は知っていて当たり前でも、子どもにとってそうとは限りません。つまり、子どもの能力をしっかり見極めて、それに応じた話し方ができるかどうかが重要です。

②子どもの能力以上のことを押しつけてしまう。

先生は、個人差はあっても、勉強に関してそれ相応の努力をしてきたはずです。そして色々な成功体験もしてきたことでしょう。それはそれで、「個人の正解」なので、誰も否定することはできません。しかし、「個人の正解=他者の正解」とは限りません

『自分はこうしてきた。それが正解だ。だからそうすべきだ。』

と、自分のやり方を押し付けてしまう場合は要注意です。

例えば、 「毎日、○時間以上勉強すべきだ」 例『先生は、中学生1年生の時から、毎日3時間以上は勉強してきたよ。結果、成績を大きく伸ばすことができたんだ。だから、それ位は勉強しないと、ダメなんだよ。』

こういう類の「先生個人の成功話」は、得てして出てきやすいものです。 確かに、毎日3時間以上勉強できるのならば、それはそれで良いことです。しかし、万人にそれが適切かどうかは別問題です。普段ほとんど家庭学習していない子だと仮定すると、いきなり毎日3時間以上の勉強を強要するのは不可能でしょう。子どもに、「あぁ。自分はできないんだ」と自信を更に喪失させてしまうだけです。

タチが悪いのは、先生が、それを本当に良いことだと思って話す場合です。良かれと思ってアドバイスしたことが、子どもに挫折を味あわせることにもなりかねないのです。

「数学で、教科書に書いてあるやり方よりも、この解き方でやるべきだ」 例『この普通の解き方はやりにくいから、この方が良いよ。先生は、これで数学が得意になったんだ。』

数学の特に計算に関しては、個人の癖が非常にでやすいものです。

仮に10人に同じ計算問題を解かせたとして、その過程(途中式)にはバラつきがでます。
途中式を3行に分けて解いている子もいれば、途中式は一切なく解答のみを書いている子もいるでしょう。

計算力で伸び悩む要因のひとつとして、基本の正しい解き方が身に付いていない可能性が大いにあります。
何が言いたいかと言うと、まずは正攻法での解き方をきちんと教えるべきなのです。

それが完璧に定着していないのであれば、別解法を教えるべきではありません。
学校で教わる解き方と違っていたり、仮に家庭教師で別の先生が担当になった際に、教え方が変わるため、子どもが混乱してしまう恐れがあります。

つまり、子どもの能力をしっかり見極め、その子に最適な指導を判断し実践できる先生が良いと言えます。

③先生が子どもを見下したような態度を取ってしまう。

①と②の結果、先生の言いつけを子どもができなかった場合に起こりやすいです。

『こんなこともできないのか』

これを言ってしまった時点で、子どものやる気は一気に最低ラインまで落ち込むでしょう。
先生の学歴と子どもの学力ギャップが大きく、子どもの能力をしっかり見極められなかった場合ほど起こりやすいと言えます。
しかし、学歴に関わらず子どものことをしっかりと考えて指導する先生もいますから、結局のところ、先生の人間性次第、とも言えます。

教え方のうまい講師とそうでない講師の違いについてはコチラもご覧ください。 ⇒教え方のうまい先生はこんな先生だ!

■同性と異性、どちらの方がよいでしょうか?

同性の方がよいか、異性の方がよいかの正解はありません。
あくまで感覚的なお話しですが、個別指導塾では、同性の先生にしてください、という要望の方が多めという気がします。特に女の子に多いですね。

思春期の男の子なら、異性だと恥ずかしいから、同性の先生が良いという子もいます。 女の子は、話がしやすく安心だから、女性の先生が良いという子もいます。

ただ、そう言っていた子でも、実際に異性の先生で授業をしてみても、相性面含めて全く問題ないケースも非常に多いです。
よって正直、実際に授業をしてみるまで分かりません。
結局は相性の問題ですので、同性・異性の良し悪しを決めることはできません。

■家庭教師の良い・悪いの見極めはどうしたらいいでしょうか?

  1. ①指導経験や実績
  2. ②学力と得意分野
  3. ③性格
  4. ④コミュニケーション力
  5. ⑤熱意

①指導経験や実績

指導経験があるほど、指導の質が高い可能性があります。しかし絶対ではありません。指導経験だけが長くても、指導意欲が低ければ、全く意味がありません。どういう子どもを、どれだけ伸ばしたのかという実績も踏まえて参考にしましょう。

②学力と得意分野

学力については既に触れましたが、子どもが目標とする志望校や成績に見合った学歴の先生の方が望ましいです。
得意分野については、英語が得意な先生もいれば、逆に英語が苦手で数学が得意な先生もいます。子どもが伸ばしたい科目に応じて参考にしましょう。

③性格

性格は人それぞれ、千差万別なので、一概に言えません。
優しい子どもに、優しい先生をあてるなど、類似した性格同士で相性良くうまくいく例もあるでしょう。逆に、似た者同士でお互いが、メリハリのない、なぁなぁな関係になってしまう可能性もあります。

優しい子どもに、厳しい先生をあてるなど、正反対の性格同士でうまくいく例もあるでしょう。しかし、性格が違うことから、コミュニケーションが取りづらく、相性が合わないと感じる例もあるでしょう。

このように、性格には正解がありません

よって、子どもが集中して学習できているか、コミュニケーションがうまく取れているか等の様子を見て判断しましょう。

④コミュニケーション力

指導能力に大きく影響してくる要素です。どれだけ学力が高い先生でも、相手にきちんと伝えることができなければ、指導の質は大きく低下します
コミュニケーション力は、何もお喋りに長けている力というだけの意味ではなく、相手の言いたいことや気持ちを汲み取る力も含みます。それにより、子どもの能力を見極めて適切な指導をすることに繋げることができます。

⑤熱意

かなり重要な要素です。子どもの成績を上げるのも、やる気を引き出すのも、先生のやる気に大きく左右されます。学生の先生の場合、あくまでアルバイトですから、最悪の場合、時給を稼ぐために、ただただ時間が過ぎるまで適当に対応する・・・ことがないとは言い切れません。指導中の態度や様子を見たり、家庭教師をしている動機を直接聞いてみるのも良いでしょう。

■家庭教師はバイトの学生しかいないのでしょうか?

学生以外の家庭教師も存在します。職業として家庭教師を専門としている先生です。家庭教師センターなどの企業に属している人や、独立開業している人もいます。

HPなどで見ていると、「プロコース」のように記載されている場合が多いです。通常の学生家庭教師と比較すると、授業料は割高になっていることがほとんどです。

学生家庭教師が良いのか、プロ家庭教師が良いのか、これには正解が正直ありません。 プロ家庭教師でも、子どもとの相性が合わなければ、授業の質は低下してしまいます。

また、良し悪しの見極めも非常に難しいです。家庭教師には客観的にその能力を判断できる「資格」がありません.。たとえ「プロ」を名乗っていても、資格がない以上、その指導力を保証できるものがないのです。

よって、プロ家庭教師を選択する場合は特に、指導経験と実績を参考にすると良いでしょう。様々な実績を出しているということは、様々な子どもに対して結果を残していることになりますので、信頼性が増します。

■まとめ

バイトの学生が多い家庭教師ですが、先生次第で子どもの成績も大きく変わります。まずは、子どもの現状の成績や学習状況をしっかり把握しましょう。
次に、志望校や目標とする成績を検討しましょう。そして本人の性格も考慮した上で、どんな先生が合っているかを考えましょう。最適な家庭教師の先生にめぐり会うための参考になれば幸いです。

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