勉強の仕方アドバイス

中学1年生が英単語の暗記につまずく原因とは?


英単語の暗記が苦手という生徒は多いですが、英単語の暗記につまずく中学生のほとんどが中学1年生の時点からつまずいています。 中学2年生になって急に英単語の暗記が苦手になるケースはほとんど見たことがなく、学年が上がるほど英単語の暗記力も上がっていくのが一般的です。 とはいえ、英語力は積み上がっていくものなので、英単語の暗記を苦手としているならば、早めに克服しておきたいところです。 そこで、今回は中学1年生が英単語の暗記につまずいてしまう構造と、その解決策についてお伝えします。 2年生・3年生で英単語の暗記が苦手という場合にも参考になると思います。

英単語の暗記が苦手という課題にはいろいろなタイプがあります

「単語の暗記が苦手なんです・・」という悩みを抱えている中学生はかなり多くの割合でいます。しかし、ひとくちに英単語の暗記が苦手といっても、その課題のタイプはいろいろあります。 このことを認識しないまま、一般論だけでアドバイスをしてしまうと「努力したのにやっぱりわたしは覚えられない・・」と、ご本人のやる気を削いでしまうことになりかねません。一人ひとりが抱えている課題のタイプによって解決策は異なるのです。

そこで、まずは以下の3つの課題タイプのどれに当てはまるのか、をチェックしてみてください。

課題1「英語が読めない」

例)practice⇒プラクティス、と読めない

課題2「意味が分からない」

例)practice⇒〜を練習する、と直せない
例)〜を練習する⇒practice、と直せない

課題3「英語が書けない」

例)プラクティス⇒practice、と書けない

いかがでしたか? 必ずしも1つだけ当てはまるというわけではなく、いくつか当てはまる場合もあると思います。

これらの課題のうち、課題1「英語が読めない」が最も深刻です。なぜなら、「英語が読めない」という課題を抱える生徒はほとんどの場合、「意味がわからない」「英語が書けない」という課題も一緒に抱えているからです。

一方で、「英語が書けない」という課題を抱える生徒は、「英語は書けない」けど「英語は読める」「意味もわかる」というケースもあります。

読めない単語は覚えられない

英単語の暗記の一歩目は、英語が読めるようになることです。

そもそも日本語においても、読めない言葉はなかなか覚えられません。 例えば、「あsgんfく」という単語があったとします。この単語は適当につくったものなので、読み方も意味もありませんが、もし「この単語の意味とつづりを覚えなさい」と言われたら、どうでしょうか?

おそらくほとんどの人が覚えにくさを感じると思います。ひとつならばまだ何とか覚えられるかもしれませんが、これが何個もあると思うとしんどくなってきますよね。

英単語の暗記もこれと同じです。読めなければ覚えられないのです。人間の脳は、読めないものの意味やつづりを書けるように覚えたりすることはできていません。

しかし、このことを認識せずに「何度も書いて覚えなさい」というアドバイスをしてしまうと、ご本人にとってはただの苦役でしかありません。苦手意識を増長してしまうだけの結果となってしまいます。 そこで、英単語を覚える際の1歩目は「読み方を覚える」ことです。

読み方を覚えるにはどうしたらいいの?

英単語の読み方を覚えるのは、2つのアプローチが必要となります。

ひとつ目のアプローチは、当たり前のことですが勉強量です。 これは勉強全般にいえることかもしれませんが、やっているうちに自然に身についてくるという側面があります。英単語の読み方にしても、勉強を重ねていくうちに自然に読み方が分かってきます。学年があがるにつれて英単語の暗記ができるようになるのは、ここに理由があります。 まずは分からないからといってあきらめずに、コツコツと読み方の勉強を積み重ねていくことが大切です。

最近では、インターネット上の英和辞書に発音を聞くことができます。中学レベルの単語であれば、ほぼすべて発音をチェックすることができるので、分からない単語はスマホで調べてまずは読み方を身につけましょう。

ただ、英語に苦手意識がある生徒にとっては、それもなかなかハードルが高いことです。そこで、オススメなのはカタカナで読み方が標記されている単語帳です。慣れるまではまずハードルをできる限り低くして取り組んでいくと良いでしょう。

もうひとつのアプローチはフォニックスを覚えるというものです。

フォニックスとはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、簡単に言えば「英単語の読み方のルール」です。

このように、基本となるルールを見つけておくことで、読める単語の幅が広がります。 実際、英単語を読むときには「アルファベット読み」と「フォニックス読み」の2つのルールを使用することで、8割程度の単語が読めるようになります。

たとえば、Sundayという単語であれば、

  • S(ス) ※フォニックス読み
  • U(ア)※フォニックス読み
  • N(ン)※フォニックス読み
  • D(ドゥッ)※フォニックス読み
  • A(エイ)  ※アルファベット読み
  • Y(ィヤ)※フォニックス読み
このようにして、読めてしまいます。

中には例外もあるので、すべてこのルールで大丈夫というわけではありませんが、フォニックスを身につけておくことで相当ハードルが下がりますよね。

このフォニックスは児童英語教室ではさかんに取り入れられていますし、アメリカやイギリスの小学校では耳で覚えた単語の書き方を覚える際に勉強するといわれています。

インターネット上にも教材が充実していたり、スマホアプリにもなっていますので、以下のサイトを参考にしながらぜひ学習してみてください。

読めるようになったら意味を覚えよう

英単語の読み方のコツがつかめてきたら、次は意味を暗記するステップに進めます。

英単語の意味を暗記する際には、「イメージをもつこと」です。

英単語帳では、多くの場合次のように単語が並んでいます。

Apple = リンゴ study = ~を勉強する ・ ・ ・

これを覚えるときに、appleであれば、 studyであれば、 といったように、イメージを頭の中でつくりながら覚えることが大切です。

人間が何かを学習する際には、これまでの経験と結びつけて覚えることで理解度が増すと言われています。 ただ単に、文字をそのまま追っているだけでは、過去の経験と結びつけることができないため、なかなか覚えることができません。

英単語の意味を覚えるのが苦手な生徒に共通するのは、ただ単に文字を追っているだけになりがち、という点です。まずはイメージをもつことを意識させるのが良いでしょう。

なかなかイメージが持ちにくい場合は、例文を通して英単語を学習するというのもひとつの手です。例文を通して英単語を覚えるのが良い理由は、例文があることによって自然にイメージを頭の中でつくることができるからです。

人それぞれイメージを持ちやすい方法は違うかもしれませんが、試行錯誤を繰り返して、イメージを持ちながら英単語の暗記をすすめていくようにしましょう。

書くのが苦手な場合はどうしたらいいの?

書くという場合も、まずは読み方をしっかりと身につけることが最優先です。

そもそも、「読むこと」と「書くこと」は表裏の関係です。

文字⇒音への変換 = 読むこと
音⇒文字への変換 = 書くこと

読むことができなければ、書くこともできないのです。

読むことができるようになっているのであれば、書くことはそんなに難しいことではありません。

読む場合と同じになりますが、書く練習を積み重ねていくうちに自然に書けるようになってきます。注意しておきたいのは、書くことになった途端に、「音と合わせる」ことが抜ける子どもがいることです。

読むときは、

  • S(ス)
  • U(ア)
  • N(ン)
  • D(ドゥッ)
  • A(エイ)
  • Y(ィヤ)
と、無意識に音と合わせて読めていても、

書くことになると、「最初がSで、次が・・・」といった思考回路をたどってしまう場合があります。 書く場合もやはり、Sを書きながら、頭の中では「ス」と発音し、Aを書きながら頭の中で「ア」と発音しなければなりません。

そうすることで、「音⇔文字に変換する法則性」が自然に身についてきます。 そうなれば、書くことへの抵抗もいつしか消えていることでしょう。

まとめ

こうして見てくると、英単語の暗記がにつまずく生徒の根本的な原因は「英単語の読み方が分からないこと」にあることがお分かりいただけるかと思います。

小学校でも英語を勉強していますが、小学校英語では「聞くこと・話すこと」に重点が置かれています。しかし、中学校にあがった途端、定期テストで「読むこと・書くこと」の力が問われることになります。中学1年生にとっては「英単語の暗記」は相当にハードルが上がっているのです。

そこでまずは「読むこと」からスタートしていくことで、

  • ・「音⇔文字」への変換がスムーズにいくようになる
  • ・精神的な負担が減る
  • ・自然と勉強量も増えていく
  • ・「音⇔文字」の法則性が身につく
という好循環が生まれてきます。

英単語の暗記が苦手という場合は、まず「英単語の読み方」を覚えることからスタートすることをオススメします。

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