よく噛んで食べましょう

日常ブログ

こんにちは。枚方メビウスのクワノです。

 

※今日は長編です。お手洗いを、事前にお済ませくださいm(__)m

 

“よく噛んで食べましょう”とは、小さなこどもによく言われる言葉ですが、クワノは特に、

『小学生のうちに』この習慣を身に付けさせることが、非常に重要だという持論を持っています。

 

 

全国学力・学習状況調査によると、月に1冊の本を読む子どもは、全く読まない子どもよりも、

算数・国語の両面で、明らかに学力が高いという結果が出ています。

 

ですが同時に、月に本を5冊、6冊以上読む子どもは、逆に学力が下がるという結果も

出ました。

 

この一見、矛盾するような結果が示していることは、何でしょうか。

 

その要因の一つの可能性として、咀嚼(そしゃく)力が挙げられます。

 

 

咀嚼とは食物を歯で細かく砕くことですが、物事の理解や、文章の読解においても、よく使われる

言葉です。

乱読、という言葉もあるように、ただ本を片っ端から読んでいくことが良いのではなく、

少しずつであっても、繰り返し、丁寧に、内容を取り込んでいく精読の方が、学力に繋がるのです。

 

 

 

クワノが、小学生のうちに“よく噛んで食べる”習慣を身に付けることを重視している理由は、

一つは、栄養学的な観点です。食物に含まれる酵素や成分は、よく噛むことで初めて栄養素として

吸収されます。同じ食事をするのなら、当然、よく噛んだ方が、摂取できる栄養量は大きいのです。

また、素材自体の味も、よく噛むことで初めて解ることも多いのです。

(素材の味を活かす料理がなされていれば、ですが)

 

 

例えば、二人のこどもが白米(ご飯)を食べたとします。

一人は、あまり噛まずに、食べました。

一人は、米粒が原形を無くすくらいに、良く噛んで食べました。

 

前者の子どもには、感動はありません。ただの、食事です。

後者の子どもは、違います。口内の唾液に含まれるアミラーゼが、でんぷんを糖に変換します。

噛めば噛むほどに、甘味が生まれてきます。つまり、とても美味しい。

 

…これは一つの仮説ですが、この二人の間には、食事以外での行動パターン・思考パターンにも、

異なった傾向が見られるのではないでしょうか。

 

与えられたモノに、価値を見出す者と、価値を素通りさせてしまう者、です。

そこまで大袈裟なものではないかも知れませんが、少しは、ある気がしませんか…?

 

 

昔、京都大学に通う知人に、中学時代にどんな勉強法をしていていたかを、聞いたことがあります。

 

「特に変わったやり方はしてないけど…。…でも、教科書とか、先生の言うこととか、なんでも

そのまま鵜呑みにする、ということがなかった。自分で納得するまで調べたり(していた)。」

 

という返答でした。この話も、理解力の本質を突いていると思います。

 

 

以上のような考えから、クワノは、読解力が伸びる小学生のうちに、咀嚼力を身に付けさせるべきだと

思っています。

もし学力との相関がないとしても、医食同源の考えから、よく噛む習慣はとても大切なものですので。

 

 

長文となりましたが、途中で飲み込んだりせず(読み飛ばしたりせず)、残さず綺麗に召し上がって

くださった方は、非常に高い咀嚼力をお持ちの方だと、ここに認定致します。お粗末様でしたm(__)m

この記事の筆者

小川 喜樹Ogawa Yoshiki

幼少時の少年野球の経験を活かし、日系社会JICA海外協力隊にて、ブラジルへ滞在し現地の子ども達に少年野球指導にあたる。帰国後は、ボーイズリーグにて中学硬式野球の指導にあたり、子ども達の努力には全力で応えてくれる熱血漢。これらの経験を経てKECの経営理念である教育第一主義に賛同し、KEC個別指導メビウスに入社。KEC個別指導メビウスでは、成績を上げるために、常に子ども達の視点に立って物事を考えることを実践。学ぶ楽しさを実感させる指導には定評がある。 (プロフィール詳細はこちら)

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