『 秋の話 』

日常ブログ

 

こんにちは。KEC個別指導塾メビウスのクワノです。

 

8月に入り、まさに夏本番といった感じですね。

こんな時期に“秋”の話をするなんてヘンだと思われるかも知れませんが…

 

以下は、太宰治の『ア、秋』という短編の抜粋(一部要約)です。

********************************************************************************

 

秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル

 

夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、

人は炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。

 

秋の花である桔梗の花も、実は夏になるとすぐ咲いているし、

トンボだって、もともと夏の虫である。柿も夏の内にちゃんと実を結んでいるのだ。

 

秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、

せせら笑ってしゃがんでいる。

 

********************************************************************************

夏が終わって、秋が来るのではなく、夏と秋は実は同時に来ている。

 

夏の炎熱(目立つもの・派手なものの比喩もありそうです)のせいで目がくらみ、

夏と共に来た秋に気付かないだけなのだ、ということです。

 

 

「季節の移り変わり」という概念を疑うなんて、文学者の感性とは凄いものですよね。

 

 

受験生の危機感も同じことが言えそうです。

入試は来年の春です。まだ冬も来ていないし、秋すら来ていない…。

 

それは事実です。事実ですが、そう思っていると、間に合いません。

 

受験勉強は、時間との勝負。

中学校で今までに習った総まとめ・反復をする為には膨大な勉強時間が必要です。

この夏、いかに頑張るか。それが重要な受験勉強の分岐点になるのです。

 

中学生の感覚に任せていては持てない危機感を持たせるのが、塾の役目の一つです!

この記事の筆者

小川 喜樹Ogawa Yoshiki

幼少時の少年野球の経験を活かし、日系社会JICA海外協力隊にて、ブラジルへ滞在し現地の子ども達に少年野球指導にあたる。帰国後は、ボーイズリーグにて中学硬式野球の指導にあたり、子ども達の努力には全力で応えてくれる熱血漢。これらの経験を経てKECの経営理念である教育第一主義に賛同し、KEC個別指導メビウスに入社。KEC個別指導メビウスでは、成績を上げるために、常に子ども達の視点に立って物事を考えることを実践。学ぶ楽しさを実感させる指導には定評がある。 (プロフィール詳細はこちら)

資料請求・体験申込

とことん中間テスト対策パック

Top