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選ぶ高校によって大学の進学率は変わりますか?


選ぶ高校によって大学の進学率は変わりますか?

 選ぶ高校によって大学の進学率は変わりますか?

選ぶ高校によって大学の進学率は変わりますか?

2015年度、高校から大学・短大に進学した現役生の割合は54.6%です。

2000年を過ぎた頃から大学進学率は50%を越え始め、その後も増加傾向が続いています。

大学にはあらゆる高校からの卒業者が集まるわけですが、当然、難関大学へは、レベルの高い高校からの進学率が高くなります。
普段、中学生と会話していると、大学進学のイメージを持つことはなかなか難しいようです。ですが、ある程度大学の目標を持ち、そのステップとなる高校を目標に勉強するというのも、ヤル気を上げる一つの手段です。
今回は、近畿地方の私立大学を「関関同立」「産近甲龍」「摂神追桃」の3グループで分け、どういった高校からの進学率が高いのかをご紹介します。

「関関同立」「産近甲龍」「摂神追桃」って?

関関同立(かんかんどうりつ)
関 … 関西大学(吹田市・高槻市・堺市)
関 … 関西学院大学(西宮市・三田市)
同 … 同志社大学(京都市・京田辺市)
立 … 立命館大学(京都市・草津市・茨木市)
※(  )はキャンパスの所在
いわゆる難関私大です。どこも難関であることに変わりはありませんが、中でも同志社大学が、レベルとしては頭一つ抜けている感があります。

 

産近甲龍(さんきんこうりゅう)
産 … 京都産業大学(京都市)
近 … 近畿大学(東大阪市・他府県)
甲 … 甲南大学(神戸市)
龍 … 龍谷大学(京都市・大津市)
関関同立の次に人気の四大学

 

摂神追桃(せっしんついとうorせっしんおうとう)
摂 … 摂南大学(寝屋川市)
神 … 神戸学院大学(神戸市)
甲 … 追手門学院大学(茨木市)
桃 … 桃山学院大学(和泉市)
あまり聞き慣れないかも知れませんが、産近甲龍より手が届きやすい四大学です。

関関同立への進学率が高い高校は?

五ッ木模試の偏差値では、こうなります。
関関同立への進学率が高い高校 = 偏差値60~70
北野高校はじめ、大手前高校、四條畷高校などが、該当します。
上記のような高校に進学する生徒は、中学校での定期テストで5科目450点近くを取っていることが多いです。

産近甲龍への進学率が高い高校は?

五ツ木模試の偏差値では、こうなります。
産近甲龍への進学率が高い高校 = 偏差値50~60
寝屋川高校を始め、牧野高校なども入ってきます。牧野高校と言えば、中学校の定期テストで5科目400点近くを取れていれば、狙ってもよいラインになります。

【摂神追桃への進学率が高い高校は?】 五ツ木模試の偏差値では、こうなります。
摂神追桃への進学率が高い高校 = 偏差値45~50
旭高校、香里丘高校、交野高校など、です。最低ラインとして、中学校の定期テストで5科目350点は欲しいところです。

結局、高校と大学の進学率はどうなの?

以前のコラム「高校選びと偏差値の関係について」にて、枚方周辺には危ない認識が根付いてしまっている、という内容がありました。以下の内容です。

「寝屋川高校(五ッ木偏差値61)なら、国公立大学に行けるだろう」
「牧野高校(五ッ木偏差値55)なら、関関同立くらいには行けるだろう」
「枚方高校(五ッ木偏差値51)なら、産近甲龍くらいには行けるだろう」

このような思い込みを持っていると、痛い目を見るということが、上記のように数字で見ると明確になります。それを踏まえて、上記のキケンな認識を書き換えておきます。

寝屋川高校(五ッ木偏差値61)なら、頑張って関関同立」
牧野高校(五ッ木偏差値55)なら、産近甲龍」
「枚方高校(五ッ木偏差値51)なら、頑張って産近甲龍」
「香里丘高校(五ッ木偏差値49)なら、摂神追桃」

当たり前の話ですが、これは目安です。事実として、高校によってそれぞれの大学に 対する進学率に差がある、というだけです。
偏差値が50未満の高校から、関関同立に現役合格するケースも実際あります。しかも、しばしば、あります。
結局、「この高校に入れば絶対に安心」ということはなく、逆にどの高校に入ったとしても全ては頑張り次第で変えられる、ということです。
あくまで環境として“高い位置にいる方が頑張りやすい”と、捉えるのが良いですね。

大学の系列高校に進学するということ

「私立高校に入れば、大学入試がラクですか?」というご質問を、時々受けます。
いわゆる、“高校と大学が系列になっているケース”に関するお話です。

結論から言いますと、系列高校に進学すると、大学進学はラクになります。
具体的な例を挙げますと「常翔啓光学園高校」と「摂南大学」は系列の関係です。語弊を恐れず言うと、常翔啓光学園で普通にしていれば、摂南大学に進学可能です。
では「摂南大学」進学を期待し「常翔啓光学園」を選択するメリットはあるのか?です。

その答えは「高校で、成績が下がった時の心配に対しては、メリットがある」です。

常翔啓光学園の五ッ木偏差値は、一番入りやすい進学コース専願で、45です。
常翔啓光学園の卒業生は、摂南大学に基本的に合格出来ます。
摂南大学への進学率が高い公立高校は、五ッ木偏差値51の、枚方高校です。

単純化して考えますと、中3時点で偏差値45の生徒が公立高校を学力だけで選ぶと、
交野高校になります。では、交野高校から最も多く進学する大学はどこかと言いますと、
それは摂南大学なのです。

…ややこしくなってきましたので、図にまとめますと、以下の通りです。
※偏差値が45の中学3年生をモデルとした一例です。

偏差値で見る高校選び

偏差値で見る高校選び

上の図だけを見ると、「常翔啓光でも交野高校でも結局、摂南大学に行ける」ように、見えます。

しかし、交野高校から摂南大学に進学する生徒は学力上位40%にいる必要があり、 普通にしていれば摂南の合格がもらえる点において、常翔啓光とは異なるわけです。
更に、枚方高校で上位40%にいれば龍谷大学に進学可能ですが、摂南大学に在籍する公立出身者の内訳を見ると、枚方高校出身者が非常に多いのです。

「摂南大学」進学を期待し「常翔啓光学園」を選択するメリットはあるのか?
→「高校で、成績が下がった時の心配に対しては、メリットがある

この言葉の意味は、上の図に示される事実から来ています。
「交野高校(公立)」でも「枚方高校(公立)」でも、公立であればどこに進学するにせよ、勉強しなければ道は狭まるということです。
そのなかで、「常翔啓光(私立)」に進学していれば、特に必死に勉強せずとも、摂南大学は約束されている、という点がメリットと言えばメリットです。

私立高校を選択するということ

絶対に誤解していただきたくないこととは「勉強を怠けても大丈夫なように」という点が、私立高校を選択するメリットではない、ということです。
今回のコラムが「高校選択と進学率」ですので、その側面に絞った内容になっています。
その点、何卒ご理解ください。私個人としては、私立高校を選択するということは、以下が本義であると思います。

①生徒自身の「考え方」「性格」と、私立高校の「方針」がマッチしている。
②生徒自身の「真剣に取り組みたいこと」と、私立高校の「体制」がマッチしている。

公立高校と私立高校の最も大きな違い、それは私立高校にはそれぞれ大きな特色があるということです。生徒自身が強く望む高校生活と、私立高校の「方針・体制」とマッチした時が、私立高校を選ぶ真のメリットとなると思います。

私立高校と公立高校を、「勉強する環境」という面から見ますと、基本的に「私立高校は公立高校よりも生徒に勉強をさせる環境が整っている」と言えます。具体的には「授業数が多い」「補習などの追加授業がある」「細かく小テストがある」などです。
これをメリットと捉えるのかどうかについては、生徒や保護者によって異なります。
授業として決められないと怠けてしまいそう」という生徒にはメリットかも知れませんし、中には「勉強は自分のタイミングでやりたい」「やりたいことがあるのに授業が多過ぎて出来ない」といった不満を持つ生徒もいるでしょう。

公立高校と私立高校の違いに関しては、勉強の環境以外にも多くの違いがありますので、また機会がありましたら別のコラムでご紹介します。

それぞれの希望校に入るためには、どのような学習が必要ですか?

大学によって受験科目や問題の出題パターン、難易度は千差万別です。更に、大学入試には一般入試の他にAO入試や推薦入試、センター利用など様々な方式があります。方式の違いによって求められることも微妙に異なります。
希望する大学に入る為には、どのような学習が必要なのでしょうか。

ここで、一旦冷静に考えてみましょう。

上記のような、求められる細かい違いに対して勉強の仕方の微調整をするのは、実は受験が近付いた高3の9月から冬にかけてです。言うなればそこまでは「共通した基礎内容」をどこまで高められるかの闘いなのです。

更に、大学入試に必要な力というのは、高校で勉強する内容がもとになるわけですが、高校で勉強する内容のうち中学校の勉強が基礎になっていないものがあるでしょうか? 答えはノーです。
大学入試に関わる全ての勉強は、中学校での勉強をベースとしていると言えます。英語の単語力、数学の計算力、国語の読解力、理科や社会の知識、中学校で習う全てが、大学受験の為に必要不可欠なものです。そのことを、もっと重要視すべきなのです。

序盤の【関関同立への進学率が高い高校は?】で、五ッ木偏差値が60~70の高校が、関関同立への進学率が高いと書きました。
これが、まさにそのことを示唆しています。中学校での勉強に丁寧に取り組み、自分の興味の有無や遊びたい感情に左右されず、しっかりと中学校の定期テストで高得点を取ること。
これが大学受験を成功させる一番の近道なのです。

世間では、「大学受験に比べれば、高校受験は遊びのようなものだ」というような表現が、しばしばされるようです。
これは、悪くない表現だと思います。難関大学に合格することは本当に大変です。物理的にも精神的にも、多大な努力を要します。
しかし、その可能性を高める為のステップである高校受験を成功させることは、それほど難しくないのです。
遊び、とまでは言いませんが目の前にあるすべきことをどれだけ逃げずに取り組むか、それだけで高校受験は成功させることが出来ます。
その意味では「大学受験に比べれば、高校受験は遊びのようなものだ」は、勇気の出る言葉でもあると思います。

そうは言っても、何か今から出来ることはないですか?

中学校の勉強にしっかりと取り組むことが、大学受験成功の一番の近道です。
しかし、そうは言っても、何か中学生の今から、意識できることはないのでしょうか?
3つ挙げることが出来ます。

1.勉強の習慣を身に付ける。
2.英語に積極的に取り組む。
3.本を読む。

1.勉強の習慣を身に付ける。
中学生の中には、運悪く要領が良いせい(?)で、あまり勉強しなくてもテストで点数が取れる子もいます。しかし、努力できることも才能の一つ、日頃から勉強をする習慣は身に付けておくべきです。
集中力や自己コントロール力を高めておくことで、本当に長時間の勉強が必要となった時に、しっかりと机に向かえるようにしておいた方が良いのです。

2.英語に積極的に取り組む。
入試のシステムも世の中の流れも、英語の位置付けは急激に高まっています。英語は科目である前に「語学」です。語彙(単語力)の蓄積に天井はありませんし、聞き取る力や話す力も仕事や、あらゆる場面で高いに越したことはありません。英検などの検定試験も利用して、 “中学校で求められるレベル”にムダに縛られることの無いようにしましょう。
大学受験の推薦入試に、そういった検定による優遇措置がある場合もあります。

3.本を読む。
全ての科目において、最も伸ばしにくい科目が国語です。逆に、読書好きの人間にとっては、国語は苦労する部分が少ないものです。
文章問題においては、“まず問題文を正しく理解する”ということが第一歩となります。読解力が不足していると、その一歩で、さっそく躓いてしまうこともあります。この課題は科目を問いません。
「読書」が読解力を引き上げる最も有効な手段ですが、読むスピードや読み取る力は、筋力トレーニングのように、徐々に積み上がっていくものです。まず好きなジャンルからで良いので、習慣的に本を読むようにしましょう。

 まとめ

選ぶ高校によって、大学の進学率が変わります。しかし、レベルの高い高校に行けばそれで安心ということはもちろん無く、結局はその場その場で努力出来るかどうかで、次のステージはガラリと変わります。
私たちはつい“〇〇高校からは△△大学に行く人が多い”といった外側の情報に目が行きがちです。しかしそれは “なんとなくそうなっている”のではありません。
『〇〇高校には努力出来る生徒が多く集まり、そこで大変な努力をした結果、△△大学に行く生徒が多い』というドラマチックな中身があり、さかのぼれば『中学時代に、すべきことにキチンと取り組んだ成果として〇〇高校に進学している』という地道な努力の経緯があるのです。

どの高校に行けば、大学の進学率が良いのか。そういった情報を持つことは大切です。
その情報を“単なる情報”で終わらせるのか、“自分自身に足りていない部分は何か”という反省に落とし込むことが出来るかどうか。
それが、その情報を活かせるかどうかの分かれ道になると思います。

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