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五ツ木の模擬テストの活用法


五ツ木の模擬テストの活用法

中学3年生になると嫌でも耳に入ってくるのが「模擬テスト」という言葉です。模擬テストの結果次第ではその後の進路が大きく変わる場合があるので、その言葉に苦手意識を持つ中学生も少なくはありません。ただ、模擬テストを受けることで入試本番の雰囲気を味わうことができ、志望校の合否判定も行うことができるので、使い方次第では、受験生においてこれ以上に頼りになる受験勉強のための指標は他にはないでしょう。
大阪府で馴染みのある模擬テストと言えば「五ツ木の模擬テスト」ですよね。今回は模擬テストに関してよくある質問を取り上げ、どう活用していけば良いのかを紹介していきます。

■五ツ木の模擬テストはどんなテストですか?

五ツ木の模擬テストは、五ツ木書房が実施している模擬テストです。50年以上に渡って実施してきた実績を持ち、毎年延べ約17万人(2016年実績)が参加している大規模な模擬テストです。実際の高校入試の問題を徹底的に分析して問題が作成されているので、多くの受験生が志望校の合否判定や苦手な分野を発見するための指標として活用しています。
※申込方法や申込費用、実施会場、出題範囲などはこちらのコラム(五ツ木の模擬テストってなんですか?)において詳しく説明しているので、ぜひご参照ください。
そんな有用な五ツ木の模擬テストなので、どうせならば上手く活用したいものです。

では、五ツ木の模擬テストはいつ受けることが重要なのでしょうか。

■五ツ木の模擬テストで重要なのはいつですか?

こちらに関しては、五ツ木の模擬テストの実施月を交えながら説明します。
以下の表が今年の実施日程となります。

回数 実施月 ねらい
第1回 5月 中学1、2年生の内容を確認し、基礎力をつけよう
第2回 6月 中学1、2年生の内容を復習し、入試学習計画を立てよう
第3回 7月 弱点分野をチェックし、夏休みに学習しよう
第4回 9月 夏休みの成果を確認し、後期の計画を立てよう
第5回 10月 2学期も半ば、学力を診断し、目標校を決めよう
第6回 11月 最も受験者が多い回、確かな資料で志望校決定
第7回 12月 専願・併願の私立志望校で模擬テストを受けよう
第8回 1月 受験学習の総仕上げ、公立志望校を決定しよう

出展元:http://www.itsuki-s.co.jp/test/guide/schedule/

五ツ木の模擬テストは上記のように全8回から成り立っており、約1ヶ月おきに実施されています。それぞれの模擬テストにはねらいがあり、それを参考に受けていくのが一般的です。

その中でも特に受けておきたいのが11月に実施される第6回の模擬テストです。ねらいにも書かれているように最も受験者数が多い回が第6回となっています。その理由としては、私立学校の志望校を11月までの成績で決定する場合が多く、そういった背景から学習塾が9月から11月に積極的に五ツ木の模擬テストを生徒たちが受けるように促すからです。12月以降の受験者数は、志望校が決定していることもあり、それまでに比べて少なくなる傾向にあります。

では、なぜ受験者数が多い模擬テストを受けることが良いのでしょうか。

こちらに関しては、以前のコラムを見ていきましょう。

【模擬テストは受験者数が多い方が良いの?】 受験者数は多い方が良いです。単純に母数が多い方が、サンプルが多く取れますので信憑性が高まります。 例えば、2015年度の11月模試で、枚方高校(普通科)を志望校判定で希望した人数は568人でした。実際、2016年度入試における、普通科の第一志望者数は305人でした。ちなみに、枚方高校(普通科)の募集定員は240人です。 このように、本番よりも多い受験者数になることもありますので、より現実的に、「集団の中での自分自身の位置」が分かってきます。

引用元:https://www.mebius-kobetsu.jp/education/jyuken-info/2091/

受験者数が多いということは、それだけ合否を分析するためのサンプルが増えるということになります。サンプルが増えることで志望校の合否判定の精度はより高くなるので、志望校を決定する際には受験者数が多い模擬テストを受けることが有効です。
また、受験者が数百人の模擬テストと受験者が数万人の模擬テストでは、たとえ同じ点数を取ったとしても順位は大きく変動します。集団の中での自分自身の位置を知るという意味では、実際の受験の倍率などを考えると、やはり母数の多い後者の模擬テストのほうが適していると言えます。

そうなると、受験者数が多い第4回から第6回以外の模擬テストは重要ではないのか、ということになります。そちらに関しては次の質問を見ていきましょう。

■1学期の模擬テストは受けたほうが良いですか?

結論から言うと、受けたほうが良いです。
「2学期の模擬テストだけで良いのではないのか?」と思われるかもしれませんが、重要な模擬テストが2学期に多いというだけで、1学期の模擬テストを全く受けなくても良いというわけではありません。
しかし、1学期に実施される全ての模擬テストを受ける必要もありません。

では、1学期のいつに模擬テストを受ければ良いのでしょうか。

1学期を終えると夏休みが始まるということで、重要となってくるのが夏休みの前の7月に実施される第3回の模擬テストになります。理由は以下の2点です。

  • ①現状の学力がわかると夏休みの勉強を行いやすくなる
  • ②9月に実施される第4回の模試と比較することで夏休みの勉強の成果がわかる

1点目に関して、夏休みは夏期講習や自宅学習などによって受験勉強に取り組む時間が増えるので、学力の向上が見られやすい期間です。そこで、現状の学力がわかっていれば、夏休みに苦手な分野に力を入れることができるので、学力の底上げを行うことができます。
 よって、夏休みの勉強をより計画的に行っていくためには、夏休みが始まる前に模擬テストを受けておき、自身の順位や偏差値、苦手な分野など現状の学力を知っておくことが重要です。<./p>

2点目に関して、第3回の模擬テストをあらかじめ受けておくと、夏休みの後の9月に実施される第4回の模擬テストを受けることで、夏休みの間にどれほど学力が向上したのかを確認することができます。

第4回の模擬テストは夏休みの成果を確認するために受ける生徒が多く、受験者数が多い回となっています。そのため、前述したように合否を分析するためのサンプルが増え、より正確な志望校の合否判定を受けることができるので、第3回と第4回の模擬テストはセットで受けた方が良いと言えます。

しかし、夏休みの前の模擬テストというのは、結果が出る、出ないに関わらず、夏休みの勉強に影響を及ぼすので、受けるかどうかは本人の勉強に対するモチベーションや勉強のスタイルを考慮したうえで決めていく必要があります。

※1学期の模擬テストに関しては、受験勉強の準備不足と判断し、受けることを推奨しない学習塾もあります。

受験者数が多い第4回の模擬テストや第6回の模擬テストが2学期に実施されるということからも、2学期の模擬テストが志望校を決めるうえで重要なのは分かりますが、実際に2学期の模擬テストで志望校は決まるものなのでしょうか。

■2学期の模擬テストで志望校は決まりますか?

まず例として平成29年度の大阪府内の私立高校と公立高校の入学試験の試験日を見ていきましょう。

種別 日程
私立高校 2月10日(金)
公立高校(特別選抜) 2月20日(月)・21日(火)
公立高校(一般選抜) 3月9日(木)td>
※私立高校の出願期間や合格発表日は各校がそれぞれ決めます

上記からもわかるように、私立高校は入学試験の試験日が公立高校よりも早くなっています。また、出願期間に関してもほとんどの私立高校が1月中に設定しています。そういった特性から、私立高校に関しては早めに志望校を決めておく必要があります。
そこで利用されるのが2学期の11月に実施される第6回の模擬テストです。最も受験者数が多いので、志望校に対する正確な合否判定を得ることができるからです。
また、第6回の模擬テストのねらいが「最も受験者が多い回、確かな資料で志望校決定」であり、その次の第7回のねらいが「専願・併願の私立志望校で模擬テストを受けよう」となっているので、第6回の模擬テストで私立高校の志望校を決めていることが前提となっています。
よって、この時期に私立高校の志望校は決めておく必要があります。

これらを踏まえると、私立高校の場合は、2学期の模擬テストで志望校が決まると言えます。というよりは、2学期までに志望校を決めざるを得ないという言い方のほうが正しいかもしれません。

公立高校は入学試験の試験日が私立高校よりも遅く、出願期間も試験日の5日前など直近に設定されていることもあり、1月に実施される第8回の模擬テストを受けてから最終的な志望校を決める生徒はいますが、基本的には、私立高校の場合と同様に、正確な合否判定を受けることができる第6回の模擬テストで志望校を決める生徒が多いです。
また、早い段階で公立高校の志望校を決めておくことで、目標がはっきりとするので、入学試験まで計画的に勉強を行っていくことができます。

よって、公立高校の場合は、3学期に実施される直前の模擬テストで志望校を決める生徒もいますが、多くの生徒が私立高校と同様に2学期の模擬テストで志望校を決めていくことになります。

ここまでは五ツ木の模擬テストの実施日程やねらいをもとにその活用法を紹介してきましたが、もしかしたら記事を読んでいる中でこう思われた方がいるかもしれません。

「え、そもそも模擬テストって五ツ木の模擬テストしかないの?」

五ツ木の模擬テストは受験者数や実績、合否判定の精度などから大阪府において有名な模擬テストです。しかし、それ以外にも受験勉強のツールとして活用することができる模擬テストは存在するので、最後の項では五ツ木の模擬テスト以外のオススメの模擬テストを紹介します。

■他にオススメの模擬テストはありますか?

おすすめの模擬テストですが、現在どこかの学習塾に通っている場合は、その塾で実施されている模擬テストを受けるだけで基本的には十分です。

よって、以下に挙げる模擬テストは、学習塾に通いながらも公開模擬テストを一度受けてみたいと思っている人や学習塾に通っていない人に向けてのものとなっています。

①進研Vもし:一般私立や公立高校の最新の入試の傾向を知りたい人向け

進研Vもしは、近畿圏の中学2年生と中学3年生を対象にした高校入試の模擬テストです。実施エリアは、大阪府、兵庫県、奈良県、京都府、滋賀県となっています。 受験者数が多く、毎年の一般私立入試の出題傾向や公立高校の新傾向問題を取り入れるなど実際の入試の内容に近付けて問題を作成しているので、合否判定の精度が高い模擬テストとなっています。
1回3,700円で受けることができ、中学3年生を対象とした進研Vもしの実施回数は全6回となっているので、一般私立や公立高校の最新の入試の傾向を知りたいという人は、自身のスケジュールに合わせてどこかの日程で受けてみることをオススメします。

②駿台中学生テスト:難関高校を志望する人向け

駿台中学生テストは、学習塾の駿台が昭和44年に開始した、北海道から九州まで全国各地で実施される会場テストです。中学1、2年生向けのテスト中学3年生向けのテストに分かれています。
 詳細な成績の資料や良質な問題、難関高校の正確な判定などが高い評価を受けており、2016年度の受験者数に関しては、最も参加者が多い回で約13,000名となっており、国公私立難関高校を対象とした模擬テストでは最大規模を誇っています。
 中学1、2年生なら1回4,200円、中学3年生なら1回4,500円程度(3科目=4,500円、5科目=4,800円)で受けることができ、実施回数が、中学1、2年生が全4回、中学3年生が全7回となっており、回数も豊富なので難関高校を志望する人にはオススメです。

③高校入試統一テスト:不得意分野を確認したい人向け

高校入試統一テストは河合塾が実施している模擬テストです。実施会場が河合塾なので、それぞれの校舎で受ける形となります。中学1、2年生向けのテストは行われていないので、対象は中学3年生のみとなります。
問題の特徴としては、理解力の確認や表現力の養成を目的とする問題がバランスよく出題されており、定期テストでは分かりにくい自身の弱点を探すことができるようになっています。
1回4,000円程度(3科目=3,400円、5科目=4,020円)で受けることができますが、実施回数が全3回なので、時期を見極めて受けていく必要があります。不得意分野を早期に確認し、その克服に努めていきたい人にはオススメです。

まとめ

五ツ木の模擬テストの活用法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。受験者数や実績、合否判定の精度などから五ツ木の模擬テストを活用しない手はありません。しかし、活用方法を誤れば、志望校をなかなか決められず、目標がはっきりしないまま勉強を行っていくことになるので、少なくとも以下の3点はおさえておきたいところです。

  • ・夏休みの前後に実施される第3回(7月)と第4回(9月)の模擬テストを受け、現状の学力を知る
  • ・受験者数が最も多く、精度の高い合否判定を得ることができる第6回(11月)の模擬テストを受け、私立高校と公立高校の志望校を決める
  • ・自身のニーズに合った模擬テストを選択する
受験生の時間には限りがあるので、ぜひとも五ツ木の模擬テストの活用法は身に付けておきましょう。

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