勉強の仕方アドバイス

学習習慣を身に付ける方法はありますか?


学習習慣を身に付ける方法はありますか?

真剣に勉強する中学生
よく保護者さまから寄せられる相談として、「学習習慣を身に付ける方法はありますか?」というものがあります。
その質問にはまた、「集中力がない」「やる気がない」という悩みも内在しています。学習習慣を身に付けるという問題には、「集中力」「やる気」というものが密接に関係しています。

そもそも、なぜ学習習慣がないのか?

勉強に限ったことではなく、何かを継続して実行していくためには、目的がなければ続きません。
例えば、中学校3年間、サッカー部に所属していた子がいたとします。ではなぜ、その子は3年間サッカー部に所属していたのでしょうか?
サッカーボール
『サッカーが好き』

一言で表現するならば、そうなるでしょう。しかしその言葉の中には、「将来プロ選手になりたい」「スタメンに入って、試合に出たい」「シュートの技術を高めたい」等、色々な目的が内在しているはずです。
その目的もなしに、毎日ハードな練習を3年間継続するということは相当困難なはずです。

大人でも同じです。例えば突然、「今日からロシア語を毎日勉強しなさい」と言われたとして、習慣的に学習できるでしょうか?
ロシアに旅行したい、留学したい、住みたい、仕事の関係で必要等の目的があれば、頑張れるかもしれません。しかし目的がないものを継続していくことは、誰にとっても困難なのです。
そうなると、まずはその目的を持たせることが、学習習慣を身に付けるための第一歩となります

では、勉強の目的ってなに?

将来を考える中学生男子
小・中学生に、「将来のために勉強は必要なもの」と話したところで、恐らく伝わらないと思います。確かに勉強すれば将来に役立ちますが、それは大人になって初めて実感するものであって、なかなか伝わりにくいものなのです。
これは大人の理屈であり、 『伝わらないことを伝えようとして、伝わらないから叱る ⇒ 更に子供がやる気をなくす』という図式が、典型的なよくあるパターンです。
伝え方には工夫が必要になってきますが、相手が小学生なのか、中学生なのかによって違ってきます。

小学生であれば、生活に役立つものと結びつけてみてはどうでしょうか。例えば、算数。お買い物をする時には、実際の予算と、購入金額によって、足し算・引き算が必要です。割引がある場合には掛け算や割り算が必要な時もあります。
漢字や文章は、様々な日常の場面で使用されていますから、国語ができないと相当困ります。勉強が嫌いでも、漫画は好き、という子は多いと思いますが、そもそも字が読めなければ漫画も読めません。

中学生が、もしかすると一番難しいかもしれません。中学校で学習する内容は、小学校とは違い、身近な生活に役立つものとは直結しにくい内容が大幅に増えるからです。
例えば、数学の「因数分解」は、日常の生活で使用することは、まずありません。社会人になって一般企業で働くことになっても、使用することは、まずありません。
つまり、「因数分解を勉強しても、将来何の役にも立たない=だから、勉強しても意味がない」、という発想に繋がりやすくなります。

将来やりたいことがある場合には、それが1つの勉強の目的になりますからまだ良いです。 保育士になりたいから保育科のある高校に行きたい、という目的を持っている子も中にはいます。

問題は、まだ将来やりたいことが分からない場合で、多くの中学生がこれに当てはまります。

これはあくまで1つの発想ですが、
『勉強すること ⇒ 考える力を養う ⇒ 決断する力を養う ⇒ 自分自身にとって最良な選択ができる ⇒ 有意義な日常を過ごせる』

こういった流れで、「将来のために勉強は必要なもの」という漠然とした話よりも、もう少し本人が実感しやすい伝え方の方が良いです。
勉強は間違いなく、「考える力」を養うことに繋がります。では「考える力」は、どのような時に必要でしょうか?

中学生にとって一番身近な、自分の人生を左右する大きな決断は、「高校選び」です。
「公立」にするか「私立」にするのか。更に、「普通科」「英語科」「工業科」「保育科」等々、
学科も様々なものがあります。自分で考え、選択し、決断しなければいけません。
普通科にするか、工業科にするかだけでも、将来の就職先が変わるかもしれません。英語科に進めば、将来の職種を抜きにしても、海外旅行した時にでも、習得した知識を活かして、より旅行を楽しめるかもしれません。

中学1・2年生の場合

とは言え、中学1・2年生の段階では、高校選びと言っても、まだまだピンとこない可能性があります。
なので、より周りがサポートしてあげる必要がでてきます。そのサポートとは何か。それは勉強が楽しいと思わせることです。(これは中学3年生にも当てはまります。)
サッカー 好きだから続けられる
冒頭で、サッカーを例に「目的」のお話をしましたが、サッカーをするのは『好き=楽しいから』です。

多くの中学生はスマホでゲームをしていますが、『ゲームをする目的はなに?』と聞けば、十中八九『楽しいから』と、答えるはずです。
つまり、『楽しい』という、単純な動機付けが必要なのです。

では次に、勉強に対して『楽しい』と感じるのはどんな時でしょうか?
『問題が分かった時、解けた時』に決まっています。

多くの子は、数学が分からない、学校の授業を聞いていても分からない、宿題が出たけど分からない…等々、「分からない」を起点に、勉強が嫌いになっていきます。

この状態に陥ってしまった時点で、自力で勉強を楽しいと思える状態まで持っていくことは非常に困難です。
そして、多くの中学生が、自力で這い上がれない状態に陥っていることをまず理解してください。
更に、そうなってしまったのは、決して本人のせいだけではない、ということも理解してください。

『楽しい』と思わせるために周りができることは、『褒める』ことです。

『褒める』ポイントは様々な場面であります。問題が解けた時、机に向かって勉強できた時、ノートがきちんと書けた時、なんでも構いません。
とにかく、できたことを認め、褒めてあげることです。強調しておきたいのは、内容の質に関わらず褒める、ということです。こちらからハードルを高く設定してしまうのは良くありません。

その他の、高校選びを目的とするメリット

高校選びは大切
話を戻しまして、高校選びは間違いなく、中学生にとって大きな決断です。高校選び一つで変わってしまうことを、補足としてもう少し触れておきます。

学校のカリキュラムが違えば、どのような進学先が望めるかも違います。それにより、自分が将来目指したい進路等に対して、より良い知識とアドバイスを与えてくれる先生と巡り会えるかもしれません。
また、同じような目標を持って、お互い切磋琢磨できる友人関係ができるかもしれません。

更に言えば、選ぶ高校によって、通学時間も変わります。毎朝何時に起きるのか、家を出るのかも違ってきます。毎日のライフスタイルそのものが変わるのです。

早起きしたくないという子は多いですから、「勉強は将来に役立つ」と漠然と話すよりも、よっぽど聞く耳を持つと思います。
早起きはしたくないな、じゃあ近くにどんな高校があるのかな、とだけでも思わせることができれば、それは目的を持つ第一歩です。いきなり目的を持て!というのは無理がありますから、まずキッカケ作りから始めましょう。

失敗しない高校選びのために、気をつけるべき7つのポイントも併せてご覧いただきたいのですが、「本人が自分で決める」ということがとても大切です。
誰もが、有意義な人生を送りたいと思うのが普通ですから、それには考える力が必要不可欠なのです。

習慣化させるための工夫はありますか?

次のステップとして、勉強のやる気が出たとしても、長続きしないというハードルが次に待ち構えています。
そこで次は、なぜ長続きしないのか?を考える必要があります。ひとつには、「目標を高くし過ぎてしまう」「結果を焦ってしまう」ということがあります。

やる気になった時というのは、何でもできそうな気がするものです。「今日から毎日3時間勉強するぞ!」と決めたのはいいものの、3日間で終わってしまう。
いわゆる3日坊主パターンです。これは、いきなり42.195kmのマラソンを走れ!と言っているようなもので、そもそも無理なのです。
マラソン 長い道
そうではなく、まず1日50m走りましょう、から始めてください。
「えっ、たったのそれだけ?!」と思われるかもしれませんが、それは初めから目標や期待を高く設定し過ぎている証拠です。

つまり、1日5分でも良いのです。内容よりも、まず継続することが重要です。

そして、更に大事なことは、「褒める」ということです。続けていること、頑張っていることを認めて褒めてあげましょう。
「たったの5分程度で…」と思ってはいけません。そこで不満をぶつけたり叱ったりしてしまっては、やる気を失わせるだけです。

学習習慣が身についていない子はある意味、赤ちゃんと同じです。身体的な体力と同じ様に、勉強の体力も未熟な状態です。褒めることで、周りの人が手をさしのべ、支えてあげることが必要不可欠なのです。

集中力を付けるためにはどうしたらいいですか?

上記で既に述べたように、まず短い時間でも良いから継続することが大切です。勉強の体力をまずコツコツつけていきましょう。
スマートフォン
次に、集中力を妨げるものは、極力取り除くようにしてください。今の中学生にとって恐らく一番妨げになるものは、スマートフォンだと思います。LINEでの友だちとのやり取りが気になって仕方がない、ついついゲームをしてしまう、といった子は多いと思います。
次にテレビ。目が向いてしまう時点で、集中とは程遠いですし、音声だけでも妨げになります。音楽を聴きながら、というのも同様です。

そのために、決まった場所で、決まった時間に勉強しましょう。場所に関しては言うまでもなく、上記のような集中を妨げるものがない場所です。時間は、決めないとダラダラしてしまいます。
これが決めずに例えば、「今日は1時間したから、まあいいか」になってしまうと、間違いなく続きません。また、決まった場所で、決まった時間でやり続けることで、達成感が生まれます。
積み重ねが明確に分かるためです。時間を決めていないと、いつどれくらい勉強したか分からなくなるので、達成感も薄くなり、自信もつきにくくなります。達成感は、次のやる気にも繋がり、好循環を生みます。

幼児期から学習させる方がいいのですか?

今回のテーマが「学習習慣」ですので、習慣を早期に身に付けさせるという意味では、幼児期から学習させた方が良いと言えます。
幼児期からの習慣化
※注
語弊のないように言っておくと、知的な教育、主にIQ(知能指数)を高めること、幼稚園・小学校からの受験を目的とした、いわゆる「幼児教育」が良いかどうか、については別の議題になりますので、今回は、省略させていただきます。

やり方については、上記で述べた内容と基本的に同じと考えてください。
『内容よりも、短い時間でも良いから継続する。できたら褒める』です。
まずは訓練として、机に向かうという行為に慣れるようにしていきましょう。

まとめ

習慣というものは、日常的に繰り返される行いのことです。言うまでもなく、簡単に身に付けられるものではありません。
だからこそ、まずは「できること」から始めてください。特に中学生くらいまでは、周りがしっかりとサポートしてあげることも必要です。習慣づいたものは、本人にとっての財産になります。
根気よくつきあってあげて、できたことに関してはしっかりと認め、褒めてあげてください。長い目で見て、学習習慣というものを身に付けていきましょう。

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