勉強の仕方アドバイス

受験勉強って、何をすればいいの?


受験勉強って、何をすればいいの?

受験勉強という言葉から、どんなことを連想しますか?

「大変そう」
「難しそう」
「ウチの子に乗り越えられるか心配」i1

そんなことが頭をよぎる人が多いのではないでしょうか。

今回は、受験勉強というものを「普段の勉強との関係」に焦点を当ててご紹介します。

これを読めば、受験勉強というものがより身近なものに感じられるはずです!

受験勉強と普段の勉強の違いって?

 「受験勉強」と「普段の勉強」は別物である、と捉えている人は、とても多いです。
確かに科目や範囲によって、「普段の勉強」が「受験勉強」と繋がっていない部分は、あります。しかし、この二つを「全くの別物」、と捉えるのは得策ではありません。なぜなら、基本的には「受験勉強」と「普段の勉強」は密接に関係しているものだからです。

つまり、

「受験勉強」=「普段の勉強」とは言えないと同時に、
「受験勉強」≠「普段の勉強」とも、言えないのです。

普段の勉強と受験勉強の密接な関係

では、普段の勉強と受験勉強は、どのように関係するのでしょうか。

一言に“関係”といっても、様々な関係の仕方があります。
まず、普段の勉強と受験勉強には、二つの関係の仕方がある、ということを説明します。

一つ目には、内申点による関係。
二つ目には、実力による関係。

内申点による関係は、シンプルで明確ですので、まずこちらから説明します。
実力による関係は、科目によってもかなり違いますので、後ほど説明します。

1.内申点による関係

下の表は、以前のメビウスコラムからの転記です。→公立高校受験パーフェクトガイド!g1

公立入試において、内申点は総合点(上記右端の900点)の中で、大きな割合を占めます。
最も当日重視である倍率のタイプⅠであっても、内申点(※上記表では調査書の評定と表現)は270点分もあります。

内申点は、言い換えると学校での「普段の勉強」の評価。この側面において、「普段の勉強」は「受験勉強」に直結していると言えます。

内申点がどのように決まるかについて、細かい部分を除いて表現すると、「定期テストで決まる!」です。遅刻・欠席・授業態度・提出物・その他問題行動が無ければ、定期テストで内申点は決まります。

科目別 内申点に影響するポイント

定期テストや提出課題以外で、内申に影響する気を付けるべきポイントを、科目別に簡単に紹介します。i2

 ※美術・技術家庭の作品完成度については、それぞれ美的センスや技術的センスが必須、という訳ではありません。真剣に取り組んだ結果が表れていれば評価されます。

上記を見ればわかる通り、主要5科目は基本的には定期テストの点数が全て。 副教科4科目は、積極的に授業に参加することが大きな評価基準となります。

副教科の授業態度を良くする。それは立派な「受験勉強」の一つと言えます!

2.実力による関係

「普段の勉強」と「受験勉強」が、実力という面でどう関係するのかご説明します。

まず、「普段の勉強」と「受験勉強」の関係についてまとめると、 「普段から伸ばすべき、受験で求められる力」というものがある、という話になります。
逆に言えば、
「普段の勉強としてすべきだが、受験では求められない力」もある、ということです。

以下の図1をご覧ください。

図1

図1

A:受験に繋がらない勉強
  …内申点の為にはすべきですが、受験には直接繋がらない勉強です。

B:普段はしない受験の為の勉強
  …学校ではしないですが、受験には必要となる勉強です。

C:普段の勉強の中で受験に繋がる勉強
  …普段から学校でする勉強であり、かつ受験にも必要となる勉強です。

では、A B C それぞれの例をご紹介します。

A:受験に繋がらない勉強

受験に繋がらない勉強は、副教科です。

内申点と言う意味では、直結しますが、実力としては、必要ありません。
入試の学力検査は英語・数学・国語・理科・社会の5科目が基本だからです。

つまり、例えば音楽の定期テスト勉強をする時に「受験当日まで覚えておかなければ…!」
という気負いは必要ありません。

また、主要五科目(英数国理社)であっても、受験に繋がらない勉強はあります。
例えば社会の時事問題。その時その時に必要な知識であり、過去の内容を覚えていても受験本番には直接繋がりません。また、英単語についても「定期テストには必要で、受験には必要ではないもの」があります。
最後に、国語における「本文内容自体の暗記」は意味がありません。定期テストの勉強としては非常に有効ですが、その本文は入試には出ないからです。

B:普段はしない受験の為の勉強

受験のために必要な能力を二つ挙げるなら、それは「読解力」と「応用力」です。
この二つは、定期テストでは測りづらい力です。たとえ、定期テストで90点以上を取っていたとしても、「読解力」と「応用力」があるという証明にはなりません。

言い換えると、定期テストは「読解力」と「応用力」が高くなくても点数が取れるテストです。

「読解力」と「応用力」の、具体的な例を挙げますと、以下の3つです。

  1. ①英語の長文を、スピーディかつ正確に読解する力
  2. ②国語を始めとする、文章問題を読解する力
  3. ③特に数学において複雑な問題を、初見で解く応用力

 

①:英語の長文読解については、普段中学校であまり取り組むことはありません。しかし、英語の入試本番では必ず長文読解が出題されます。長文問題をスピーディに読むには、単語力と文法力だけでなく、やはりたくさんの英語長文を読むという練習が必要になります。

②:国語はもちろんのこと、入試問題というものはとにかく問題文が長いものです。定期テスト問題の文章量と比較すると、全科目平均して考えても、その文章量は約3倍。(感覚的にですが。)問題を考える以前に、「何が問われているか」すらわからない状態にならないよう、長い問題文を読み解く読解力が必要です。

③:数学の入試問題は、一言で言ってとても難しいものです。もちろん、基本的な計算問題も出題されますが、大半は難しい問題です。どれくらい難しいのか?というと「定期テストの最後の問題よりも難しい」と言えば分りやすいかと思います。つまり、入試の数学で高得点を取ろうと思えば、定期テストレベルの勉強だけしていてもダメなのです。

C:普段の勉強の中で受験に繋がる勉強

先述したA・B以外の勉強が、受験に繋がる普段の勉強ということになります。つまり、主要五科目のうち、Bで挙げた「読解力」「応用力」を除いたすべてが、ここに該当する訳ですので、Cが最も多くを占めることになります。

先ほどの図1でも、視覚的にCを一番多くしましたが、本来はもっとCの領域は広いと思ってください。

主要五科目それぞれで、いかに普段の勉強が受験勉強と繋がるかを簡単にご紹介します。

英語⇒単語力・文法力・リスニング力の、三大能力が必須!

英語の定期テストで常に求められる単語力・文法力・リスニング力は、入試本番でも当然求められます。むしろ、この三つの力を持っている事が、英語の入試問題を解くための前提条件と言っても良いです。中学校でしばしば行われる「単語の小テスト」や、「リスニングの練習」があれば、それは立派な受験勉強であると捉えましょう。

数学⇒計算力・公式の完全暗記が必須!

数学の計算力は、軽視されがちです。しかし、計算の正確性とスピードの向上に限界はありませんし、計算の正確性とスピードは高ければ高いほど、入試には有利です。

これは公式暗記においても同じことで、「ただ使える」ことではなく正確性とスピード(ここでは、使うべき場面で反射的に思い浮かぶという意味)が、入試では求められます。定期テストは、その訓練にピッタリであると言えます。

国語⇒「読解すること」の練習は、定期テストで十分に可能!

“国語の読解問題は、入試本番でどんな問題が出るかわからない為、勉強のしようがない”…このセリフを言う人は多いです。

しかし、中学校の国語の教科書には、三年間で11の物語、7つの説明文、6つの詩、8つの古文・漢文などが収録されており、それぞれを中学校の授業で丁寧に「読解」するのです。これだけの数の読解練習をすれば、入試本番の文章に対しても、ある程度の読解が可能な力が十分に身に付きます。

冒頭のセリフを言う人に限って、普段の国語の授業を軽視していることが多いです。

理科⇒暗記分野は、入試問題もそのまんま出題!計算分野は公式の完全暗記が必須!

理科の暗記分野(植物のつくりや生物のからだのしくみなど)は、定期テストと全く同じレベルの問題が出ると思って良いです。つまり、普段の勉強がイコール受験勉強であると捉えましょう。
計算が必要な分野は数学と同じで、公式を使うべき場面で反射的に思い浮かぶ状態が、入試では求められます。定期テストは、その練習にうってつけです。

社会⇒地道な努力が入試に直結!「知識」の純粋な蓄積で入試満点も可能!

普段の努力が入試で報われる度合、言い換えると “燃費”が最も良い科目が社会です。問題の出題形式が若干ひねられるという点はありますが、基本的には「知識」。「知識」ある者が勝ちます。

定期テストレベルの内容を完璧にすることで、入試本番、満点を取れる可能性もあります。
メビウスにおいても過去、入試本番満点だった生徒が一番多いのが、社会です。

まとめ

受験勉強とは何か、普段の勉強との関係から、ご紹介しました。

その難易度から、とかく特別視されがちな受験ですが、その勉強においては「普段の勉強」がどれだけ重要であるかがお分かりいただけましたでしょうか。

受験は、 “「普段」の積み重ねが「価値」を産む”という、好例だと思います。

受験勉強として、特別にした方がよい勉強(今回の記事で言うBの領域)は、確かにあります。しかし、Bの勉強も結局は、「普段の勉強」を丁寧に積み重ねている人ほど、成果が出ます。むしろ、普段の勉強をおろそかにしている人が急にBの勉強を始めても、前提の部分での抜けが多過ぎることにより、なかなか身に付かないのです。

受験という言葉から連想する“難解”というイメージ、それに振り回されることなく、目の前にある「普段の勉強」をいかに重視するかが大切です。

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